必殺!女間者捕物控

のさばる悪を何とする ... 天の裁きは待ってはおれぬ ... この世の正義もあてにはならぬ ... 闇に裁いて仕置する ... 南無阿弥陀仏

必殺仕置人/第2話 牢屋でのこす血のねがい

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キャスト

おしん - 原良子
山城屋藤兵衛(仕置される輩) - 松下達夫
佐々木主膳(仕置される輩) - 宮口二郎
高坂多聞 - 唐沢民賢
近江屋 - 入江慎也
要助 - 北原将光

あらすじ

花札を口にくわえた死体が上がるのでございました。
おりしも江戸では大豆の値が上がり、大物雑穀問屋が豆を買い占めていると噂されている最中。
腕には毛髪が絡みついておりましたその死体は雑穀問屋の近江屋でございました。
主水どのは、こっそりとその毛髪を懐に入れて持ち帰るのでした。念仏の鉄どのに見せますと若い女の毛髪であるとの由。
この事件の前にも雑穀問屋 松前屋が殺害されており、同じくその死体は花札を口にくわえていたのでございました。
いづれのお方も江戸を牛耳る雑穀問屋5つにかぞえられる2人だったのでございます。

大物の中の1人 和泉屋は抜け荷の罪で家財産全てを召し上げられ、自らの命を絶っていたのです。
ほどなくして越後屋も口に花札を加えて水死体で発見されたのでございます。
残る山城屋は身の危険を感じ、お上に護衛を願い出たのでした。
主水どのは与力 高坂さまから3両をもらいまして、その任務を仰せつかるのでございます。鉄どのと錠どのも一両もらい護衛のお供をすることになるでした。
そんな中、鉄どのはいわくありげなひとりの女人と出会い一夜を共にするのでございます。
女の髪を撫でながら、近江屋の死体に絡みついていた髪の毛と同じであると気づく鉄どの ──
女人の名はおしんといい、山城屋が泊まる宿で怪しい動きに出るのでございました。

みどころ

鉄どのの指のヤバさを再認識する回なのです。
髪の毛を触っただけで、若い女のものだとわかってしまう“魔法の指”なのでございます。
(女人の胸を触っただけで、前日殿方と寝たかどうかもわかるそうな。)
原良子どのが洗練された美しさの中にも怪しさを合わせ持つ女おしんを演じています。
岡っ引きに化けた鉄どの、錠どのの姿に違和感を感じつつも、クスッと笑ってしまうのでございます。
おしんどのは報われぬ最期を遂げはすれど、斯くして買い占められた大豆が江戸の町に戻りましたとさ── というエンディングでスッキリと浄化されるのでございます。 

 

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必殺仕置人とは編集