必殺!女間者捕物控

のさばる悪を何とする ... 天の裁きは待ってはおれぬ ... この世の正義もあてにはならぬ ... 闇に裁いて仕置する ... 南無阿弥陀仏

必殺仕置人/第23話 無理を通して殺された

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キャスト

村野俊介(仕置される輩)- 村井国夫
乙松(仕置される輩) - 池田忠夫
揚羽のお蝶 - 野口ふみえ
お蝶の父 彦助 - 有馬昌彦

あらすじ

昔馴染みの曲芸師 お蝶さま(野口ふみえ)に久々に会ったおきん姉さん。
お蝶さまが面倒をみてきた男 村野さま(村井国夫)が立派な同心となったこと、そして近いうちに2人は祝言をあげることを知るのでございます。
実は、村野さまは牢名主 小六どのの代貸である乙松(池田忠夫)と組み、小六どのを無き者にしようと動いていたのでございます。
さらにお蝶さまやそのお父上の彦助さん(有馬昌彦)まで利用しようとするのでございます。
小六どのに助けを求められた主水どのは、錠どのを捉え牢屋に送り込み小六どのを助けるよう画策するでした。
村野さまと音松の企てでお蝶さまが盗人の罪を着せられてしまい、娘を助けたければ小六どのを襲うようにと脅された彦助さん…果たして?!

みどころ

事件に巻き込まれたお蝶を助けようとするおきんの奔走ぶりと愛した男に尽くすお蝶の健気さ(ある意味愚かともいう)が中心に描かれ、そこそこ良作と思われるこのエピソード。
お蝶が愛した若者 村野が北町奉行所で成り上がっていくに従い、お蝶を利用し悪事に巻き込んだ挙句無きものにしようとする ──
温和な風体と裏の顔を演じ分ける悪役 村井国夫の演技が見どころのひとつ。

個人的にお気に入りなもう一つの理由、お蝶の父親と棺桶が心を通わせるという逸話。
2人が酒を酌み交わしつつ心を開き素性を語りあう場面、牢屋に入ってきた彦助とっつぁんを気遣い錠が布団をかけてやる心温まるシーンにほっこりする。

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仲のいいお蝶とおきん

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棺桶の家に6日間も通うとっつぁんに琉球の民謡を口づさむ錠

沖雅也とは編集